Dr.高岡ソースケ
◆統合的セラピー
◆トラウマセラピー
◇50分 9000円(税込)
◇90分 13000円(税込)
2023年2月1日より申込み開始 限定10名(それ以降は通常料金となります)
さまざまなセラピーの中から一人ひとりの個性やニーズに応じて適切に選択して利用していきます。また、「私」の心は一つではなく、一人の人の中にも意見や役割の異なる様々なパーツがある、という考えを大切にしています。
また、言語を主としたアプローチだけでなく、自律神経系の最新の理論に基づき、ボディーワーク、タッピングや呼吸法、音楽やアロマ、気づきを促すカード、食事療法、東洋医学、セラピューティック・タッチなどを使うこともあります。
何よりも安心安全を最優先とし、自ら安定化できるスキルを身につけられる準備ができるまでは問題をすぐに直面化するような介入は行いません。段階を踏みながら、一歩一歩、寄り添うように進んで行けたらと思います。
<自己紹介>
若い頃から何をしても失敗ばかりで、不器用で自信がなく、周囲とも馴染めず、なんのために生きているのかもわからないまま、生きづらさを抱えながら悶々としていました。しかし様々な他者や世界と出会い、対話し、自己探求と癒しのプロセスを重ねることで、なれないものになろうとして必死にもがいていた執着を手放しました。そしてそれまでずっと好きになれなかった、ありのままの自分自身を、やっと受け容れることができました。
自分を受け容れられるようになると、人生に自分は何を問われているのか、それがはっきりと明確なものになりました。自分の欲望を満たすために生きるのではなく、目の前の大切な人たちの苦悩に寄り添いながら、お互いに支えあい、「つながり」を感じ、生きることの大変さも悲しみも喜びも全部大切に分かち合って生きていくような人生を送りたい。そうした想いから私は医師を志して大学に入り直し、そして精神科医になりました。
ところが精神科医になってから、私は壁に何度もぶつかりました。薬物療法ばかりに偏り、法のもとでやむなく行動制限をし、患者さんの主体性はないがしろにされ、できない部分や病気にばかり注目する文化はいまだ医療には深く根付いており、自分自身もそこに埋没せざるをえない日々。また、現在の保険診療の枠組みの中で、5分10分という短い診療時間でできるだけたくさんの患者さんの「数」を診ることを求められて「質」は後回しにされ、「対話」とはほど遠く、医者の独り言の時間と言ってもいいような診察。人生背景や価値観などに想いを馳せる余裕も、生活習慣のアドバイスをする時間もわずかしかとれない。今ここで何を感じているのかさえ聞かない。過去の心のトラウマが今に影響を及ぼしていることがわかったとしても、それは見て見ぬふりをする。そうした関わり自体が、再びトラウマとなって傷を深める。もしかすると自分たち医療者がやっていることは、患者さんを元気にするどころか、患者さんの心や体、そしてその魂を、傷めつけてしまっているだけなのではないだろうか。そういう精神科医療の現実に、ほとんど燃え尽きそうでした。自分は医者には向いていないのかもしれない。心を無にして機械的に業務をこなしていくか、さもなければこのまま医者を辞めようかと何度も思いました。
ちょうどそんな頃に、『セラピールームはなれ』と御縁があり、自分にとっては「医療」を一旦はなれ、もう一度自分自身とつながり直すため、ここで働かせてもらえる機会をいただきました。この『セラピールームはなれ』の理念を大切にし、目の前のクライエントの方々と、今この瞬間に共にいること、どんな感情や感覚が立ち現れても大切にすること。かつての自分がそうであったように、クライエントの方々が気づきと癒しのプロセスによって、様々な心の傷によって切れてしまった本来の自分自身との「つながり」、あるいは、大切な人や社会との間で切れてしまった「つながり」を、目には見えないが間違いなくそこに存在する「いのち」の働きとの「つながり」を、もう一度結んでいける一助になりたいと思います。もちろんうまくいかなくて絶望を感じたり、相手を信じられなくなったり、落とし穴にはまって動けなくなってしまうこともあるかもしれません。それでも、ともに悩み、時にお互い励ましあいながら、一緒に探求していければ幸いです。