SESomatic Experiencing®

米国のPeter Levine博士が開発。身体と神経系の統合をベースにした安全で自然なトラウマ療法です。イリノイ大学精神医学科名誉教授 Stephen.W.Porgesが発表した多重迷走神経理論(ポリベーガル)が理論的基盤となっています。詳しくは⇒http://sejapan.org/

簡単にいうと、SEは身体の中に滞り、行き場をなくしたトラウマ体験のエネルギーを解放するセラピーです。身体感覚に焦点をあて、トラウマ体験の小さなかけら(魚のうろこ一枚分ほど)を取り扱い、解放のワークを行っていきます。回を重ねるごとに自己調整がすすみ、穏やかな神経系を獲得していくことを目的としています。



SRRSomatic Resilience and Regulation

SEのティーチャーでもあるキャッ氏・ケイン博士と、愛着の専門家スティーブ・テレ―ル博士によるタッチセラピー。愛着の傷を持つ人は、胎児期から神経系が影響を受け、独特のパターンを形成していきます。そのため、社会交流システムの働きが抑制され、症状が身体化されたり、対人関係に歪みが生じたりします。それを、セラピーの中で調整し、レジリエンスを育んでいきます。

 

 

神経系と整えるタッチセラピー

SEタッチでは、臓器など(腎臓、肝臓、胃、腸、膵臓、脳幹、下垂体、松果体、骨盤、間接、膜、筋肉、骨など)にタッチをして、神経系の調整を行います

衣服の上からではありますが、私としては“臓器に直接触れる”という表現がしっくりきます。タッチをすることで、神経系が本来の状態に戻り、耐性領域の中で穏やかに波うつようになることを目指します。

タッチセラピーをする前に、簡単にポリベーガル理論の説明をしてから、はじめていきます。



DAReDynamic Attachment Re-patterning Experience

DARe(動的愛着様式組み換え・エクスペリエンス)は、ダイアン・プール・ヘラー博士によって開発された相互交流的なプログラムです。愛着の問題を抱えるかたに、セラピストと協働調整を図りながら、安定したリソースに見守られ、トラウマを克服していくセラピー。愛着スタイルを築き、世代間トラウマにもアプローチが可能です。

 

 

BCTBody Connect Therapy)

藤本昌樹博士により開発された心理療法。従来の心理療法や、その理論、東洋医学や最新の研究を参考とし、新しい発見から誕生したセラピーです。EMDRTFTBrainspotting、自我状態療法、ホログラフィートーク、SE(ソマティックスエクスペリエンス)、タッチスキルなどトラウマを対象した心理療法を統合しています。クライアントの自己調整能力を可能な限り短時間に負担なく、引き出せるように、脳(神経系)、身体、心に働きかけます。アプローチの中には、経路(経穴)へのタッピングも含まれています。

 

 

CRMComprehensive Resource Model

CRMは、精神科医フランク・コリガンによって開発された「統括的リソースモデル」と呼ばれる心理療法で、複雑性トラウマを癒す効果的な治療テクニックです。私たちの人生の真実から生じる真の原因または根本的な問題に、リソースを使ってパワフルに取り組みます。人生の真実とは、「起きたこと」「起こるべきことがおこらなかったこと」「自分を傷つける人々を欲する/愛する/信じてしまうことに関する葛藤や逆説的な感情」「耐え難い、または耐えられない感情的な痛み、恐怖、または脅威を見いだすこと」。CRMをすることで、身体にため込まれた感情的な痛みによる神経化学物質を放出すし、自分や他者と繋がることが安全であると感じるようになる、とフランクは述べています。

 

 

TFT思考場療法 

Roger J. Callahan Ph.D.により開発された心理療法。PTSDや不安、怒りなど心理的な苦痛や身体的疼痛など、ツボを指でタッピングするというシンプルな手順で、脱感作させます。 

 

 

BSPBrain Spotting

米国のDavid Grand博士により開発された心理療法。脳神経学的な裏付けにより、神経系と感情体験に関連がある目の位置(ブレインスポット)を視野上に特定し、言語や認知を介さず、未処理の感情、記憶、認知、身体感覚を含んだ内的な過程の処理を促し、癒しや解決へと導いていきます。

特徴は、内容を話さなくて良いことです。体験が辛すぎて言葉にできない方や、うまく言葉で表現をするのが難しいかたや、幼い子どもに向いています。

方法は、ヘッドフォンを使用して音楽を聴きながら、体験に関連する目の位置を見つけ、状態を数字で評価しながら、脳の活性を観察していきます。